今月の一冊
 「 ぼくが今よりもずっと赤ちゃんに近く、おじいちゃんが今よりずっと元気だったころ、ぼくとおじいちゃんは毎日のように散歩を楽しんでいました。僕が困ったことや怖いことに出会うたび、おじいちゃんはぼくの手を握り、おまじないのようにつぶやくのでした、“だいじょうぶ、だいじょうぶ”」。
  “だいじょうぶ”という言葉は何の根拠もないのに、繰返し聞いている内に、心が落ち着いてくるのはなぜでしょうか。きっと大きな木のように、動かず寄り添ってくれる人がいてくれるだけで、気持ちが動揺しなくなるのです。宮沢賢二にあやかって、「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」。
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