みんなのハテナ

 小児科外来を受診されたお母さんやおばあちゃんが、子供さんがアトピー性皮膚炎や乾燥肌の時に「この子は皮膚が弱いんです」と言われます。また、気管支喘息やセキの出やすい場合には「この子は気管が弱いんです」と言われます。そんな時、私は「弱いんじゃないですよ、デリケートなだけですよ」と伝えます。弱いと言われると、何だか体全体や人間全体が病気で弱いように聞こえます。デリケートと言われると、むしろ繊細で良いもののように感じます。実のところ、アトピー性皮膚炎も気管支喘息も、一時期の体質としてデリケートなだけで、病気というものではありません。女性で例えると、化粧品にかぶれやすいかどうかに似ています。化粧品にかぶれやすければ、かぶれる化粧品を使わなければ良いだけで、病気ではありませんね。重要なのは、「皮膚が弱い」とか「気管が弱い」と言われ続けると、子供自身が「自分は弱いんだ」と覚え込んでしまい、チャレンジ精神が薄れていくことです。また、子供はずるいところがありますから、チャレンジしない言い訳に使うようになります。

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