みんなのハテナ

 家族から「うちの子は痰(たん)をうまく出せなくて飲み込んでしまうから肺炎になったんじゃないですか」とよく尋ねられます。お気持ちはよくわかるのですが、痰を口から出せるようになるのは、かなり大きくなってから、中学校以上ぐらいからです。加えて、痰は飲み込んでも、全く心配はいりません。確かに、痰は肺炎や気管支炎を起こしている場所から出てきますから、原因となる細菌やウイルスを含んでいます。しかし、飲み込まれた痰は胃の中に入ります。胃の中には胃酸があり、非常に強い酸性に保たれていますから、ほとんどの細菌やウイルスは死滅します。(この強い酸性の中でも生き残れるのは、胃潰瘍や胃がんの原因になるヘリコバクタ・ピロリだけです) したがって、痰が口から出せないからといって、肺炎になりやすいとか肺炎が治らないということはありません。

[*] バックナンバー
[0] トップへ戻る